
欧州議会は、自由でオープンなインターネットの概念を変え、コンテンツ作成者とそのコンテンツが共有されるプラットフォームとの間に大きな亀裂を生む可能性がある、非常に物議を醸している著作権改革案に反対票を投じた。
この提案は著作権指令と呼ばれており、YouTubeやGoogleなどのオンラインプラットフォームに対し、クリエイターやニュース出版社と収益を分配することを強制するとともに、著作権者の同意なしにコンテンツが共有されることを防ぐためにコンテンツフィルタリングプラットフォームを追加するよう指示した。
ストラスブール(フランス)での議会では、318人の議員が著作権改革案に反対票を投じ、278人の議員が新規則の実施に賛成票を投じ、31人の議員が棄権により中立を表明した。ポール・マッカートニーやデヴィッド・ゲッタらを含む支持者と新規則に熱狂的に抗議した人々の間の主な争点は第11条と第13条だった。
著作権指令 の第 11 条は、コンテンツを共有するプラットフォームが収益を分配することに同意しない限り、記事の一部を共有したり、記事を相互リンクしたりすることさえも著作権侵害としてみなされる程度まで、ニュース出版社にコンテンツに対する著作権を与えることを目指しています。または、レポートの一部であっても料金を払って使用します。この提案は「リンク税」と呼ばれ、Google、Facebook、Redditなどのプラットフォームだけでなく、World Wide Webの発明者であるTim Berners-LeeやWikipediaの創設者であるJimmy Walesのような著名人からも激しく非難された。

一方、第13条では、YouTubeなどのコンテンツ共有プラットフォームに対し、ユーザーがアップロードした著作権で保護されたコンテンツ、またはユーザーが一部を共有している著作権で保護されたコンテンツを特定してフィルタリングする 「効果的なコンテンツ認識技術」 などの措置を導入するよう求めた。これが本質的に意味するのは、映画のシーンやミュージック ビデオなどから作成された GIF やミームなどのオンライン素材がフィルタリングされてインターネットから消えるか、それらが共有されているプラットフォームが料金を支払わなければならないことです。
しかし欧州議会がこの提案を否決したため、著作権指令は9月の次回会期中に新たな勧告とともに最終的な議会審議に提出されることになる。
