Google は昨年 10 月に Chrome のパスワード アラートのテストを開始し、12 月に Chrome 79 でこの機能を PC に展開しました。ソフトウェア大手は現在、最新の Chrome 86 アップデートで、待望の機能を Android と iOS に提供します。
Chrome 86 では、 保存されたパスワードのいずれかが侵害された場合、ブラウザは警告を表示します 。侵害されたパスワードをチェックするために、Google はユーザー名とパスワードのコピーをサーバーに安全に送信します。同社は、暗号化によりあなたの資格情報にアクセスできないことを約束します。
先月詳しく説明したように、Chrome 86 では「既知の URL」に基づいてユーザーをパスワード変更ページにリダイレクトするパスワード変更ボタンが追加されます。これら 2 つの機能を組み合わせることで、多くの手間や複雑さを伴うことなく、漏洩したパスワードを簡単にリセットできます。
iOS では、Chrome はパスワードを自動入力する前にセキュリティ層を追加します。ブラウザで は、資格情報を入力する前に、Face ID、Touch ID、またはパスコードを使用して認証するよう に求められます。 iOS 上の Chrome では、保存された認証情報が他のアプリやブラウザに自動入力されます。
Chrome 86 でモバイルに導入されるセキュリティ機能はパスワード保護だけではありません。ブラウザは デスクトップと Android に混合フォーム警告 を追加しました。この機能を使用すると、HTTPS ページに安全でないコンテンツが含まれている場合、たとえば HTTPS ページにある暗号化されていないフォームに入力している場合、Chrome は警告を出します。また、安全なページが安全でないダウンロードを開始した場合、ブラウザはブロックまたは警告を出します。
Chrome 86 アップデートでは、 Android 向けの強化されたセーフ ブラウジング も追加されています。この機能をオンにすると、Chrome は Google のセーフ ブラウジング サービスとリアルタイム データを共有することにより、フィッシング、マルウェア、その他の危険なサイトからユーザーを保護します。 Google は、ユーザーがデスクトップでこの機能を有効にすると、 フィッシングの試みが 20% 減少したことに気づいた と述べています。
同時に、Google は次のリリースで Android と iOS に安全性チェックを追加する計画を明らかにしました。ご存じない方のために説明すると、セーフティ チェックではセーフ ブラウジングが有効になっているかどうかがチェックされ、Chrome のバージョンが最新であるかどうかが確認されます。
Chrome 86 は現在、デスクトップ、Android、iOS で展開されています。モバイル版には、Google Play ストアと App Store からそれぞれアップデートをインストールできます。


