
サムスンとグーグル傘下のネストは、ノキア・ヘルスの買収に興味を持っている4社のうちの2社とみられている。報道によると、これらハイテク大手2社とは別に、フランス企業2社も立候補しているとみられている。
このニュースは、フィンランドの通信大手がフランスのテクノロジースタートアップWithingsを買収し、Nokia Healthに社名を変更してからちょうど2年後に発表された。当時、同社はWithingsに1億7000万ユーロを支払っていたが、 ルモンド紙によると 、新たな買い手はそれよりもはるかに少ない金額を支払うと予想されている。
同誌はまた、フランス政府がノキアに対し、AI関連分野における同国の取り組みを強化するため、同ユニットをフランスの買い手に売却するよう圧力をかけているとも述べている。ケンブリッジ・アナリティカのスキャンダルを受けて、同国の規制当局も、フランス企業がターゲットを絞った広告に全事業を基盤とする米国のハイテク大手に売却されることを懸念しているようだ。
サムスンはすでにウェアラブル事業で好調だが、ノキア・ヘルスの買収は、ホームオートメーション製品をまだ扱っているもののウェアラブルを持たないグーグルのヘルス部門の拡大に役立つと期待されている。そうであれば、検索大手が今回全力を尽くしても不思議ではないが、起こり得る規制上のハードルをどのように回避するかはまだ分からない。
ただし、Nokiaが会社全体を売却しようとしているのか、それとも一部を自社のために保存したいのかはすぐには明らかではない。フィンランド企業のフランス部門はこの件についてルモンド紙へのコメントを拒否したが、グーグルは ウェアラブルのコメント要請 に応じなかった。
